インタビューVol.33「どのような供養の仕方が良いのか、後々の家族のことも考え決めること」

どのような供養の仕方が良いのか、後々の家族のことも考える

ライフエンディンサポートへお寄せいただいた供養にまつわるエピソードをご紹介いたします。

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千葉県 tomyfuseさん 40代

茨城県の片田舎に両親の墓があり、姉夫婦が管理しています。

はじめに母が亡くなり、遠い本家の墓にひとりぼっちで入れるのは可哀想だからと墓を建てました。後から亡くなった父の遺骨も、そこにおさめました。

墓を建てたのは昭和の最後の年。あれから30年がたち、娘である私と姉はどちらも結婚して姓が変わってしまいました。

また、我が家に子供はおらず、姉の子供も女の子なので、いずれはお嫁に行ってしまうでしょう。

姪は両親が亡くなった後に生まれたので、祖父母の顔を知りません。また、姪の将来の結婚相手が墓に愛着を感じて守ってくれるとは思えませんし、それをお願いするのも違う気がします。

母が亡くなった当時は考えもしませんでしたが、この先墓を誰が管理するのか。長年の悩みです。

父は生前、「自分が死んだら海に散骨してくれ」と言っていました。当時、家族や親戚がみんなそれを聞いていましたが、「ロマンチストだね」といわれるだけで、本気にとる人はいませんでした。

母が亡くなったとき、父はその延長線で散骨を検討しました。しかし現実にそれをしようとすると、「保健所の許可が大変そう」「関係者に迷惑がかかる」「お母さんがかわいそう」など、家族や親せきから、いっせいに反対されました。

結局散骨を断念して、縁のあった寺院の分譲墓地を購入しました。その後父も亡くなり、私たちの都合で、結局同じ墓に納めました。

近所なので墓参りはしやすいですが、父はお墓の中でどう思っているのかなと、ときどき考えます。

墓に関する費用は、全て姉夫婦が負担してくれていますが、永代使用料や法事費用だけでなく、寺院の建て替えの寄付を求めて何度も手紙が来たのには閉口したといっていました。

檀家としての務めといわれればそうなのですが、こうした出費はまったく予想していなかったそうです。

あらためて「お墓」というのは、家族制度を守るための意味合いが濃く、核家族化が進んだ現代には合わなくなって来ていると感じます。

また、お墓を買うということは、見方によっては、未来永劫維持費がかかり続ける不動産を所有することと言えるかもしれません。

今は散骨や樹木葬など、供養のしかたも豊富になっており、偏見もなくなっています。

海への散骨を望んでいた父はもちろん、自然に帰ることをよしとしていた母の供養の仕方も、今なら違ったかもしれません。

姉は、子供たちのゆくゆくのことを考えて、両親の遺骨をいずれ共同墓地に移そうかなと言っています。

私たち夫婦も、新たに墓を建てたところで、無縁仏になってしまう可能性もありますし、後の負担も大変です。今さらですが、父の夢見た「海に散骨」もいいな、なんて考えています。

今の時代なら、そんな希望を叶えてくれる業者さんもみつかりやすいでしょう。

どのような供養の仕方が良いのか、これからお墓を建てる方は、自分の思いや後々の家族のことを考えて、選択をされることをお勧めします。