インタビューVol.30「夫婦同時に散骨してもらう。 二人一緒なら、散骨も寂しくないのではないかな」

夫婦同時に散骨してもらう。 二人一緒なら、散骨も寂しくないのではないかな

ライフエンディンサポートへお寄せいただいた供養にまつわるエピソードをご紹介いたします。

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長崎県 たんぽぽさん 60代

実家のお墓の先々の管理で悩み、私たち夫婦は散骨という選択肢を考え始めました。
私の実家は長崎県の某市で、地元に残っている身内は私と姉の二人のみです。


兄もいたのですが早くに亡くなり、嫁は小さかった娘を連れて関東に暮らしています。
姉もずいぶん以前に夫に先立たれ独り身になり、私は夫と二人暮らしです。
子供は姉に息子が二人。私に娘と息子が一人づつ。
息子たちは全員関東で働き、結婚もして、それぞれに自己所有の住まいもあります。
娘はかろうじて九州内の他県に嫁ぎましたが、長男の嫁ですので嫁ぎ先のお墓を守り、供養していくことでしょう。
今のところ実家のお墓は姉が権利を継いでいるのですが、病を患っており実質的な管理は私がしています。
市民霊園ですので、定額で植栽の手入れなどしてくださり、水場やごみの捨て場もありますので管理も楽で、今のところ困ることはありません。

ただ、そのお墓も母が亡くなり、姉が権利を引き継ぐときに、市内に住民票が無い人は継ぐことはできないと言われました。

最近、その霊園内も墓じまいをして更地になっているお墓が増えたように感じていたのですが、そのせいかとも思います。高齢化が進み、市内に家族が生活していない家庭が増えたのでしょう。

そのこともあって、お仏壇に手を合わせながら、先々のことを姉とアレコレ相談する今日この頃です。

姉の長男は、定年退職したら戻ってくることも考えると言ってくれるのですが、まだまだ先のことであり、私たちがそれまで元気にしていられるかという問題もあります。

姉は、自分が亡くなったらこちらの墓じまいをしてお仏壇も処分したい。
長男の生活圏にお墓を移したいけれど、息子たちの負担になるのは嫌だし、どうしようと言います。

死んだ後のことを気に病んでもしょうがないと笑ったりもするのですが、やはりいつも心に引っかかっているのです。
私も、夫か、特に自分自身が介護を必要とする身になった時点で、娘の近くに老人ホームを探していこうかとも考えていますし、そうなると実家のお墓を守っていく人間はいません。

息子たちは三人とも一人娘や姉妹の長女を娶りましたので、嫁の実家の両親やお墓の問題も絡んできます。
考え出すと悩ましい問題が山積です。

幸い長崎県は、豊かな自然に恵まれ、美しい海も広がっています。
釣りをしたり海水浴に行ったりして海になじんで暮らしてきました。
色々と考えるうちに、私たち夫婦は散骨も良いなと考え始めました。
夫婦のお位牌だけを息子たちに渡し、供養してもらうのです。
お骨は、どちらが先になっても後のものが天国へ行くまで納骨せずに持っていて、夫婦同時に散骨してもらう。
二人一緒なら、散骨も寂しくないのではないかなどと思うのです。

海はそれこそ世界中に繋がっていますので、子供や孫がどこにいても、手を合わせる気持ちさえあれば海に向かって手を合わせてくれればよいのですから。

子供たちにとっても、それが一番負担が少なくて良いのではないでしょうか。

高額なお墓を購入し、墓守を決めたとしても、それを維持をする子孫が続くかどうかもわかりません。
これからの供養の方法は、色んな選択肢があってよいと思います。