インタビューVol.25「お墓にはいろいろな『コスト』がかかることを認識すること」

ライフエンディンサポートへお寄せいただいた供養にまつわるエピソードをご紹介いたします。

あなたの供養にまつわるエピソードを教えてください

物部兵庫さん

宗教的な問題というわけでもないのですが日本人はお墓を持つということがそれなりに一般的な常識の一つのものとして認識されています。
高度経済成長やバブルの時などにお墓を手に入れることがものすごく難しかったこともあり、その時の苦い経験から早めにお墓を守っておいた方が良いだろうと考える人もいます。
実際問題、お墓には様々なリスクがあることを認識しておいた方が良いでしょう。

まず、お墓を持っている人は当然そのお墓を管理するための費用を支払っていくという必要性があります。

次に、公的な霊園でもない限りは、特定のお寺の檀家になるということになるわけですからそちらの関係の人間関係をしっかりとしなければならないということもあります。
寄進もしなければならないということになりますし、基本的な管理はお寺がやってくれるでしょうが墓守の義務という形でお参りも行かなければならないことになります。

また、お墓をこれから立てようと思っている人は基本的に様々なコストがかかるということを認識しておきましょう。
それは金銭的なコストということもありますし時間的なコストということでもあります。
日本人に特にありがちなのが冠婚葬祭にお金をかけるということに美徳を見出すことです。
それはお墓にも言えることであり、コストをかけるということ自体は悪いことではないのですが、まだその時ではないというのもかかわらずお墓を用意するという人もいたりします。

「自分がまだ元気な内に、いざという時に困らないように」と張り切ってお墓を準備する人がいます。
その時はまだ、遠くのお墓を管理する体力や気力はあるかもしれません。
しかし、その体力や気力が衰えてきたらどうでしょうか?

自分がしんどいと思っているのに遺族に遠くのお墓の管理をさせますか?

私は、墓石の下に遺骨を入れるという一般的にイメージされるお墓のスタイルにはあまり固執しないようがよいと思っています。
実に一般的であるわけですから悪いというわけではないのですが、国土の狭い日本でとにかく人数が増えています。
私のお勧めは、ビルのような形の建物の中で遺骨を納めるタイプの霊園です。
メリットとしてあるのが、交通の便が良いところにあるのがほとんどで、お墓までの移動時間や掃除などの『コスト』があまりかからないということです。
あまり仏教的な意識を強く持っているところではありませんので檀家にならなければならないというわけでもない点も素晴らしいと言えるでしょう。

残された家族のことを考えて自分の事を決めるのであればこういう供養にしてほしいというようなことを事前に言うのは悪くないですし、お墓を用意しておくのも良いのですが今の時代一般的にイメージされるお墓でなければ供養ができないというわけではありませんので一度検討してみると良いでしょう。

或は墓自体を持たずに散骨をするというのも一つの手になります。
最近では散骨に対するイメージも悪くなくなっていますし、散骨という手段も検討してみましょう。
散骨はお墓を持つ必要がなくなるので遺族にも様々な負担を押し付けることがなくなります。

何も死後の遺骨の処遇は墓に入れるしかないわけではないのです。