インタビューVol.16「墓じまいをし、永代供養にした経験があります」

墓じまい

ライフエンディンサポートへお寄せいただいた供養にまつわるエピソードをご紹介いたします。

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匿名希望 40代

私の母方のお墓じまいをし、永代供養にした経験があります。
お墓の持ち主であった私の祖母は、祖父をなくしてから25年間一人暮らしをして、お墓参りにも行っていました。でも、だんだん一人暮らしが不安になり、次女と同居を始めお墓から遠くなりました。
子供も、私の母と叔母とどちらも女の子で、お墓を継ぐ人はいませんでした。
祖母は「自分が元気なうちに・・・」とお墓を処分する決心をしました。
私の母や叔母は、祖母自身が処分を決めたので、少し気が楽だったようです。
でも、お墓がなくなることは、祖母も母たちも、もちろん私にとっても初めての経験でした。

罰が当たるんじゃないか?

恨まれるんじゃないか?と、私は少し不安でした。
お墓は先祖代々の人が眠っていて、ずっと供養し続けてきて、これからもそれが当たり前のように続くと思っていました。
墓地には無縁さんのお墓も一か所にかためられていて、少しづつ墓石が風化していくのを子供のころから見ていました。
でも、お寺の人は大切に供養を続けていました。供養はされていたけど、やはり持ち主がいないお墓は悲しい感じがしていました。だから、処分しようとしたのかもしれません。

実際、私の母にしても嫁いだ先にも新たにお墓があって、いくつもあちこちのお墓を管理するのは大変でした。
祖母は辛かったと思いますが、誰も反対する人はいませんでした。
処分は決めたものの、次が決まりませんでした。
完全にお墓というものをなくしてしまうことは抵抗がありました。
中で眠っている人たちを消してしまいますし、祖母にしても心のよりどころがなくなってしまいます。
で、永代供養を選ぶことにしました。

まだ、今ほど永代供養をCMで見かけなかったし、CMで見た場所は遠かったです。
探すのは、私と母の役目になりました。場所、料金、お墓の形態など、あちこち資料をもらったりして比較しました。
最初は母と叔母の中間地点で探そうとしましたが、そう都合よく見つかりませんでした。
探すことを母に任せた時点で叔母にはお墓に対する気持ちは薄いのだろうと思い、母が行ける距離で探しました。
少し大き目の霊園に電話しまくりました。

桜の木(樹木葬)のところもありましたが、桜が枯れたり運悪く病気になったら嫌だなぁと思って、共同墓地のようなところにしました。
処分するお墓から少し骨をひろってきて、新しい永代供養の墓地に埋葬しました。骨は少ししか残っていなくて、ずっと昔に亡くなった人たちは土になっているようでした。なので、みんなを連れていくことは出来ませんでした。土になるくらい昔に亡くなった人だけど可哀想だと思いました。私はそこのお墓に入っている人は二人しか知りません。でも、ほぼ全員を知っている祖母はとても辛かったと思います。
今は、その永代供養に祖母も眠っています。

個人のお墓と違い、知らない人たちがいっぱい入っているお墓です。居心地はどうなんだろう?と心配にもなりますが、お墓を処分してくれたことに今はとても感謝しています。

沢山の人が眠っているので、命日がたくさんあります。なので、いつ行っても、お花がたくさん供えられています。寂しそうな雰囲気はありません。
お参りに行ったとき、ほかの誰かと鉢合わせしたら気まずいな・・・と心配しましたが、山の中の霊園を選んだせいか、まだ、鉢合わせしたことがありません。
今、私の両親も70歳を過ぎました。父方のお墓は少し遠くにあって、今も両親は車でお墓参りに行くので心配です。父も自分でお墓を片付けることを決めてくれないかな?と、期待している自分がいます。
が、そうなったらまた、どこに探すかもめるのかもしれません。母方と一緒の場所にしてくれたら、残された私たちには好都合だけど、みんなひとまとめにされるのは両親は嫌みたいです。

まだまだ私にとってのお墓問題は続きそうです。