インタビューVol.13「家の管理・お墓の管理を長男が全てを引き継ぐという考えに疑問」

ライフエンディンサポートへお寄せいただいた供養にまつわるエピソードをご紹介いたします。

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大阪府 長男の嫁さん 20代

私は長男の嫁です。嫁ぎ先の両親は健在、義父も5人兄弟の長男で、家の管理・お墓の管理は当然のように長男が引き継いできました。実家とお墓は徒歩5分の距離で、義父は毎日通って掃除を行っていたそうです。
いつか家もお墓も夫が引き継ぐのだろうと漠然と思っていましたが、震災・台風の被害により実家が倒壊するという事態になり、状況が一変しました。
長い歴史のある家だった為、親族間では揉めましたが経済的な面で困難なことが分かり、実家は売りに出すことになりました。それと同時に今後のお墓の管理についても問題になりました。

実家に住んでいた義理の両親は、今後の生活を考えて電車で3時間程かかる場所へ引っ越すことが決まり、これまでのようにお墓を管理することが難しいと考えました。そして親戚に墓じまいを提案しました。

親戚はこれまで通りお墓を残すように説得してきたそうですが、近くに住む親戚は管理を拒否し、義父に全てをやらせようとしていたそうです。
高齢になっている義父に今後管理が出来るはずもなく、勝手なことをいう親戚の意見は聞けませんでした。
「ご先祖様も長年きちんと弔ってきた私たちを許してくれる。自分たちは共同墓地に入って子供たちに手間をかけさせないつもりだ。」と義母は親戚に言いました。
夫や私の負担まで考えてくれる義母の言葉にとても嬉しく思いましたが、今まで一緒に家やお墓を守ってきた義母の心境は本当に辛く、大変な決断だったと思います。

今後しっかりとした供養をしてもらい、お墓を手放す流れになるかと思いますが、ここまで長い話し合いと苦悩がありました。
昔ながらの考えを持つ親戚と今後の世代への負担を考えて墓じまいを決断した義理の両親の考えを比較することは私にはとても難しいことです。どちらが正しいなどと誰にも決められない問題だと思います。しかしながら、今後自分の次の世代に経済的負担や供養・管理していく責任を引き継ぐ必要がなくなったことで少しホッとしているというのが本音です。

親戚とは意見の相違で、以降あまり交流を持つことがなくなったそうですが、経済的な面や今後の管理についてもっと協力してもらえる点があったなら、違う決断もあったかもしれません。ですが、今まで関与していなかったものを今更請け負うことが面倒ではあったのだと思います。その点は多少理解しますが、そこで責任が全て長男にあるというような考えを主張してきた部分には納得が出来ません。

家もお墓も全ての家族が平等に受け継ぐべき財産だと思っています。もちろん引き継ぐことにメリット・デメリットがあり、引き継ぐことが全て不幸に繋がる訳ではありませんが、今回のような場合、親戚一同協力して考えていけるのが理想だったのではないかと、親戚関係がこのような結果になってしまったことをとても残念に思っています。

今回の出来事を経て、長男が全てを引き継ぐという考えに少なからず疑問を持ってしまった点は否めませんが、今まで家やお墓を管理し、守り続けてきた方々に本当にご苦労様でしたという気持ちが溢れています。