インタビューVol.7「私が21歳のときに、祖父が亡くなりました。特に戸惑ったのがお墓選びです。」

ライフエンディンサポートへお寄せいただいた供養にまつわるエピソードをご紹介いたします。

あなたの供養にまつわるエピソードを教えてください

半田ふみさん

私が21歳のときに、祖父が亡くなりました。身内が亡くなるという経験は、物心ついて間もない時分に曾祖母を亡くして以来だったので、悲しむと同時に「何をどうすれば良いのかさっぱり分からない」という状況に陥りました。そんな中で特に戸惑ったのがお墓選びです。私の一族にはお墓がひとつもなかったので、親族全員が右も左も分からないというありさまでした。

お墓に関して、そもそも私や母、叔母(母の姉妹)などは「自分のお墓にはできるだけお金をかけないでほしい。そもそもお墓は不必要だ」という考えの持ち主でしたが、祖母はそうではありませんでした。祖父自身の意思に関わらず、立派な葬儀をし、立派なお墓を建てることが、そのまま祖父の供養に繋がると考えていたのです。
形としては「親族で話し合う」場を設けましたが、葬儀やお墓に関することはほとんど祖母の意向に沿うことに決めました。祖母含めその場にいる全員が、「お墓の管理はほとんど祖母のみがおこなう」という前提で話し合っていたのも、その決定の大きな要因です。
私も話し合いの場に同席しましたが、正直に言うと「お墓なんていらないんじゃないの」と思っていました。立派なお墓を買って供養したところで、そこにおじいちゃんはいないじゃないの、と。

しかし、葬儀やお墓に関する経験値が圧倒的に足りず、他の選択肢と比較することもできない私は、ただ座って相槌を打つことしかできませんでした。
結局、祖父のお墓は立派なものに決まり、お墓の費用は全て祖母が負担しました。そして今は、祖母ひとりでお墓を管理し、定期的にお墓参りをしています。私を含む他の親族は、お盆などで年に1回程度、お墓参りをするのみです。

このような経緯で私の一族に初めて立派なお墓ができたわけですが、何年も経った今でも、「本当にあの立派なお墓は必要だったのだろうか?」とふと考えてしまいます。今は祖母が健在だからいいものの、もし祖母が亡くなってしまったら、誰がお墓を管理するのか?という問題に直面してしまいます。順当にいけば私の母にその責任が回ってくるところですが、いかんせん遠方なので、頻繁に掃除等をしに行くことができません。そして、その母が亡くなってしまったら?叔母や私が死んでしまったら?と、どうしても先のことを考えてしまいます。

亡くなった人の供養のために、お墓が必要だと考える人もいるかもしれません。しかし、将来風化してしまうお墓にお金をかけ、気をもむよりも、何か他に現代に合った方法があるのではないか、と考えてしまいます。